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ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。

一夜限りの命

20一年に一夜、しかもほんの数時間だけ咲いて、夜明け前にはもうその命を終える花『月下美人』。美人薄命とはこの花のためにある言葉なのでしょうか?儚くて神秘的で、どこか悲しげ。暗闇に浮かび上がった純白で華麗なその姿を、観ることができました。

今年は特に長い梅雨です。その日も朝から強い雨が降り続きました。しかし夕刻、まるでこの時を待っていたかのように、雨が止み、風は凪ぎ、虫たちも息をひそめて、あたりは不思議なほどの静寂に包まれました。ちょうどその時、紅色のツボミの先が少しだけ緩みました。鉛色のくすんだ夕空は、ゆっくりと漆黒の夜へと移って行きます。

暗くなるにつれて、紅色のガクを押しのけて白い花びらが徐々に開き、放たれた芳香が強く感じられるようになりました。午後9時すぎ、ほぼ満開。名前のとおり、月の光にその白さがとても映えるのでしょうが、残念ながら今年の月は厚い雲の上。それでも、ほんのわずかな光が、闇夜にうっすらと白い影を描き出していました。ライトを当てると、クリーム色のおしべと繊細なめしべが絡み合って、しっとりと艶やかで純白の長い花びらを放射状に幾重にも広げて、みごとな大輪を見せてくれました。夏の一夜の華麗なショーは、暗闇の静寂の中でコッソリと繰り広げられました。

『月下美人』-サボテン科に属しメキシコ原産。夜開性で、野生はコウモリが受粉を助けるそうです。調べてみると、その神秘性のせいでしょうか、たくさんの花言葉で飾られていました…『はかない恋』『はかない夢』『あでやかな美人』『ただ一度だけ会いたくて』
どれが一番お似合いかな?…なんてジッと考えたりしたものの、やっぱりしかし、いっぱい刺された蚊のカユミだけはどうしようもなくて、プ~ンと耳元で聞こえる音がトラウマとなり、ちらつくのは『はかない恋』より『蚊ない世界』だ・なんてぇ~(あっ、蚊なり無理…が)(‐_‐;

2006/07/23 posted by z