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ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。

天神祭船渡御@2007

77打~ちましょ~、チョン!チョン!
もひとつせぇ~、チョン!チョン!
祝おうて三度!チョチョンで、チョン!

すれ違う船同士の儀礼『大阪締め』が高らかに響いて、船々が夜の大川を行き交います。100隻以上もの趣向を凝らした船が、川面を華やかに彩り、夏の大阪天神祭のクライマックスを演じる船渡御。今年も、夜空に打ち上げられたお祝いの花火を背景にして、暑く熱く盛り上がりました。

100万人以上という人出は、自分の行先がコントロールできないほどです。私はやっと見つけた川べり末席の、しかもそのすき間に落ち着くことができました。川の中央あたりには、どう見ても大火事にしか見えない篝火(かがりび)船が配置され、御神霊船や地車囃子船、放送局船・新聞社船、企業船、大学船、地元市民船、協賛団体船など、たくさんの光あふれる提灯や電飾が目の前を往来します。

78マイクを通して、あちらから落語家たちの楽しい掛け合い、こちらの放送局船からは名パーソナリティのトーク、歌手の乗り込んだ船からは大阪の哀愁を唄った演歌が聴こえ、それをものともせずに阪神タイガース『六甲おろし』が向こうの船から響き渡っています。

突然、ビール企業協賛船から「ご上船の皆様にスポンサーから準備しておりましたビールですが、まだまだ十分に余裕があるそうです。今からは、一杯300円のところを100円にいたしますので、どうぞ皆様奮ってお飲みください」とマイク放送が流れると、船客から「あほっ!お祭りや!ケチくさいこといわんとタダにせぇ~!!!」と…船上、大・爆・笑
これぞ、なにわのお祭りでございまするぅ(−_−)

さて、ゆったり行く大型船団の中で、少し小型ですが高速で自由自在に水上を往来する船があります。列外船として、千成瓢箪を乗せた『千成船』と猿田彦の人形を乗せた『甲冑船』といわれる2隻の人形船講です。水上を高速で駆け抜けるにもかかわらず、波の揺れなどものともせず、船周りに整然と並んだハチマキはっぴ姿の男達が、中には腕組みをしたままの者もいたりして、背筋をまっすぐ伸ばし直立不動で観客の目の前を走り過ぎていきます。これが…しびれそうにカッコイイ!!!

79船体中央には、緋毛氈敷の小さな舞台が設けられていて、男衆の一人が地車囃子に合わせて、小気味よく流れるように『龍踊り』を踊っていました。お囃子に乗って足を軽やかに上下し、上半身をくねらせ、両の拳をあやつり、そして突き出して。他の乗員がじっと見守る中で、天神祭囃子を全身で受けとめ表現し続けていました。

夜も更けてくると川面からの涼しい風が、かすかにホオをなでました。見上げれば、月が雲のない空に鈍い黄色の顔を見せています。2007年大阪、梅雨明けとともに天神祭が始まりました。そして、花火の大輪が咲いた後のように、暑さと雑踏と水と光を満喫した大阪の夜はパア~っと燃え尽きました。そんな夏のお祭りのあとの儚さでしょうか、帰り道に再び空を見上げると、月がまた少し鈍くクスんだかのようでした。いよいよ、ウダルような暑さが続く本格的な夏の訪れです。

2007/07/28 posted by z