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ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。

うどんロード2012

梅雨の真っただ中、アジサイがそろそろ色あせ出した頃、せっかくの休日もやはり雨でした。しかも高速道路が40キロ制限に変更されるという、時にすさまじい豪雨の日となりました。大阪から阪神高速3号神戸線、第二神明道路、明石海峡大橋、淡路島、鳴門ICを突っ切り、高松自動車道をひたすら西へ。高松自動車道を一般道へ下りて国道32号線/琴平街道に入ります。そこは、香川県綾川町。讃岐平野の田園風景に独特なポコポコと置かれたような山々を見ながら走る、これが、通称『うどんロード』です。この沿線に、名だたる讃岐うどん店が点在する、讃岐うどんの聖地なのです。

まず目指すは、自称B級グルメの友人が讃岐うどんの最高峰と推奨する『山越うどん』。 ここは元来、製麺所だとか。そういえば、外観も殺風景です。さてさて、看板の示す営業時間は9:00~13:30。つまり、お昼過ぎには麺が売り切れて閉店するという超人気店なので、必ず午前中に目指さねばなりません。
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雨が逆に幸いして、大阪からスムーズに走れたため、午前9時開店前には到着できました。しかし、時すでに遅く駐車場は満車で、店前には行列ができていました。駐車場で車のナンバーを見ると、天候のせいか、観光客である香川県外はまばらです。地元の人が多いようです。大阪の飲食店でもこれだけの賑わいは珍しいですが、この田舎の殺風景な場所で、早朝からこの盛況は一体何なのでしょうか? とにかく驚かされます。讃岐うどんブームのピーク時には、車の列が延々2キロも続き2時間待ちであったとのこと、とにかく不況何するものぞ、恐るべし讃岐うどん!

ここの売りは、『かまたまうどん』です。丼にあらかじめ玉子を入れて、釜から直接とった熱いうどん麺とからめたもの。玉子が麺の熱さでやや固まり、それにイリコ・かつお風味のだし醤油を少しかけ、ネギを大胆にふり、自分で擦った生姜を足していただきました。讃岐うどんの醍醐味は、何といっても麺のコシ。ここの麺は太めですが、のど越しの滑らかさが人気なのでしょう。ちなみに、私はできませんが、香川の人は、うどんを噛まずにツルツルッと飲み込みます。本当の美味しさを味わうには、その食べ方が必要なのでしょう。なお、せっかく遠路を来たので、かけうどん『ひやひや』を、もう一杯頼みました。ひやひやとは、麺が冷たくダシも冷たいものを言います。ひやひや、あつあつ、ひやあつ、あつひや、と4種類があります。ちなみに、讃岐うどんの基本は『ひやひや』なのだそうです。『かまたま(大)』が300円、『ひやひや(小)』が150円也。
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続いて目指すは、うどんロードを西へ向かい満濃池を越えた『山内うどん』。ここは山奥の秘寺を想像させるアクセスで、一言で例えると殺風景な山小屋。山積みされた薪がくべられていて、煙突からのほのかな煙がどこか淋しい風情を醸し出します。しかし、あとから車と人が、来るわ来るわ。特にカップルが目立ちました。実はここも、営業時間9:00~売り切れまで…で、だいたい午前中で終了になるそうです。
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この薪の火力を使うことで麺が芯からゆで上がり、山内独特のコシが生まれるとか。ここの名物は『ひやあつ』とゲソの天ぷら。もちろんこれをいただきました。熱いうどんダシのコクと、天ぷらの油分、大きなゲソの味わいが絶妙コラボでした。麺のコシの強さは印象的ですが、山越うどんとの違いは、ダシにコンブ風味が合わさったことと、麺の太さが均一でないこと。もちろんこれこそが手打ちうどんの真髄かもしれません。どちらかというと、骨太の讃岐うどんというイメージでしょうか。かけうどん『ひやあつ(小)』200円、ゲソの天ぷら120円也。
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次に向かったのは、うどんロードを少し戻った『長田うどん』。ここは、釜あげうどんの聖地です。自動販売機ので券を買って待ちます。醤油味濃い目のダシで、麺のツルツル感が印象的でした。釜あげうどんだからかもしれませんが、他よりも麺の量が多いように感じます。ネギと擦った生姜で、美味しくいただきました。釜あげうどん(小)が、250円也。
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最後に向かったのは、うどんロードを高松駅方面へ戻って、NHK大河ドラマでやがて出てくる源平の古戦場、屋島。その山麓に古民家を改装して店舗とする『わら家』です。ここも、長田うどんと対抗する釜あげうどんの名門老舗。この古民家風の店内はオシャレで、うどんツアーの最後の締めくくり思い出とするにはベストロケーションでした。釜あげうどん以外に、ざるうどん、生醤油うどん、ぶっかけうどんがメニューにあり、ざるうどんを選びました。秘伝のつけダシが一升徳利で出されていて、追加が自由にできるようになっている趣向です。セルフ擦りおろし生姜とネギはここも同じですが、4軒目までくるともう味への探求心というかコメント力が、悲しいかな希薄になってきます~(><; 『ざるうどん(並)』450円也。
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うどんロード、かつてはうどん原料用の小麦畑でおおわれたに違いありません。しかし今、その原料小麦粉のほとんどはオーストラリア産だとか。理由は、生産者の減少と、コシがあり滑らかさと色に優れているという品質の点でも、香川県産よりオーストラリア産が勝っているからだそうです。ということは、ここ最近の讃岐うどんの味は、古来から育まれてきた讃岐うどんとは別物ということになるのでしょうか。降りしきる雨の中、讃岐が誇る栗林公園は、変わらぬ美しさをしっとりと湛えていました。

豪雨の中、喉元まで満腹にして大阪まで走り抜けました。1日の走行距離数、450キロ。1日に食べたうどん玉数、6玉。 ワイルドだぜェ~(笑)
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2012/07/07 posted by